好きな音ベストテン。どのようなものが思い浮かびますでしょうか。
私の場合は、これが上位ランクイン。
犬がりんごを食べるおと。夏なら、梨のおと。
SNSでお知り合いのお犬さまが以前、りんごのカケラをのどにひっかけ(気管ではなくて食道の入り口)、麻酔して内視鏡で取り出すハメになった。
小型犬では割と多いらしい、と聞いて、それからというもの小さく薄く切ることにしている。
りんごは、煮たり焼いたり、あるいはドライフルーツやジュースだと大好物なのに、生の状態だと好きでも嫌いでもない。そういう時期が長かった。
それがここ数年、好物に格上げされた。
きっかけは、「切り方」を変えたことだった。そう、「スターカット」である。
農林水産省のページから。

皮はもちろんのこと、なんなら芯の部分も結構食べてしまう。くし切りよりも圧倒的に食べやすくて美味しく感じる。がぜん、もりもりといただくようになった。
同じものなのに、切り方が変わっただけで劇的に違う。
早起きして、朝、活動できるようになりたいな、という願望はあるけれど筋金入りの夜型である。これも、スターカットのような解決策がないものかなあ。
りんごをもらう前のおと。音量注意。
叫ぶシーンはカットして、穏やかな部分だけをお届けします。
ヘッダー画像は、このあとプロにカット・シャンプーしてもらって劇的アフターの黒いお犬。
今月の読書から。
言語化するための小説思考(講談社) 小川哲著
もとはと言えば「小説を探しにいく」というタイトルで群像に連載されていたそう。第一話がBRUTUS文芸(2025夏)に再掲載されたものを読んでおおお! と思った。
それが書籍化してヒットしている模様。
この国に法律が存在しているように、小説にも法律がある。(中略)小説法に違反すると「駄作だ」とか「面白くない」と言われる。(中略)僕は小説を読むときは「情景を頭に思い浮かべる」という行為を一切せずに言語を言語のまま読解しているので、「描写が足りない」という理由で逮捕されても、それが一体なんの罪にあたるのかがわからなかった。
すっかり感動して、この作家の作品を読んでみようと購入した。直木賞受賞作。
地図と拳(集英社文庫) 小川哲著
さて、上記の引用部分、どのくらい共感してもらえるのだろう?
文章が声で再生されるとか、光景が目の前に広がるとか、そういう感想を見聞きするたびに、自分はおかしいのだろうかと思っていたのだ。私は、文字を呑み込んで噛み砕いているのが楽しいので。それは文字列のまま消化されるものであって、五感に変換することは(無いとは言わないが)重要だと考えていないのだった。
だから、私の書くものは油断すると描写がおろそかになって、感情が不明瞭で、その割には言葉への偏執的なこだわりがあって、そういうところが公募では大きなネックになっているのかしらん、などと。
小説が上手くなるのには、スターカット的展開はないのだろうなあ。いろんな本に出会って、少しずつ感じて、たくさん書いて、少しずつ発見して。
などと思いながらりんごを齧っております。腰を据えて歯医者に通ったおかげで、もう、歯ぐきから血は出ません!


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