眠る犬は尊い

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 十一月も末日となった。あと、十日もすれば白いお犬様のお誕生日である。

 川沿いは格好の散歩コースで、時間帯によってはチワワ(小)からバーニーズ・マウンテン・ドッグ(特大)まで、ひっきりなしに出会うことになる。八ヶ月だというビジョン・フリーゼの男の子が遊ぼうと寄ってくるが、一喝する白いお犬。もうすぐ、十五歳なんですと言うと、あちらの飼い主さんがえーっ、えーっと驚きの声を数回あげた。

 小型犬の十五歳は、人間の七十六歳相当だという。人間もそうだが、犬も個体差の大きくなる年頃だ。黒いお犬(十二歳)と一緒にいて、刺激になっているのが良いかもしれない。黒いお犬がぴょんぴょん飛び跳ねていると、負けじと数回飛んで見せたりする。ぬいぐるみやボールで遊びに誘うと、高速でくるくる回転したり、廊下をダッシュしたりもする。

 散歩して、豚肉と白菜と大根ともやし、の煮たものとドッグフードを混ぜたものを大喜びで食べて、寝言を言いながら寝ている。
 尊い。
 上記は鍋の具材なのであって、ニンゲンは同じものをポン酢とかゴマだれとかで、食べる。葱やら玉ねぎやら入れたくなったら、お犬の分を取り分けた後で放り込む。犬にとっては溶血性貧血を起こす食べ物なので。
  

 白いお犬、歳をとったな、と思うのは茶色が薄くなったところ。それから、くつ下を持って行かなくなったところ。シーツに穴をあけなくなったところ。スリッパをかじらなくなったところ。
 でも、昨年引っ越ししてきてしばらくしたら、ちゃっかり壁紙が剥がされてあった。大体、剥がすのは白いお犬で、そこを掘るのは黒いお犬である。
 おばあちゃんず、まだやるのか、と思ったら可笑しくて、頬が緩んでしまった。

 先週、文フリ東京でほぼずっと立っていたのに、腰が痛くなることがなかった。一泊して帰宅して、さらに翌日有給をとってあったのだが、ぐったりすることもなく過ごした。
 なんでこんなに元気? と思ったけれど、こいつのおかげかもしれない。

 トランポリン。

 買ってしばらく使ったけれど、ご多分に漏れずその後は放置され、お犬が寝床にしたり、このようにソファに上がるための階段として利用されていた。
 きっかけは忘れたけれど、一念発起してここ一ヶ月余り、出勤前に跳ぶようになったのである。
 そういえば、地下鉄の長い階段も、億劫だと思う前に登り切れているし。
 ちょっとしたことで、まだまだ体は反応してくれるようだ。気を良くして、ただ跳ぶだけでなく手の動きをつけてみるようにした。心肺機能のためには、手も大きく動かすと良いそうである。
 白いお犬のように、私も元気な七十代を目指さなくては。

 そして、書きたいものを書いていかなくちゃ。
 自分が面白がって書いたものを、面白い! と読んでくださる人のあることは、本当に尊いことだ、と思うので。

 

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